「全集やシリーズ本を古書店で探す」
全集やシリーズ本を古書店で探すのは難しい。
通常は、全部揃いは少なく有っても価格はプレミアが付く事が多い。
古書店が集めた、傷みがバラバラの本でもやや高めだ。
当然ながら、欠本ありは通常価格だ。
欠本の扱いは、普段から古書の流通を見ていないと判断出来ない。
後で他で全集を見つけて、1冊だけは基本は購入出来ない。
上下分冊の下巻が少ないのは常識だし、全体にその流れだ。
シリーズの1冊ならまだましだが、全集の1冊を探求本に依頼すると欠本はばれる。
商売だから、普通は高くなる。
最近はネット古書店で「おとな買い」というのがある。
シリーズ古書をまとめ買う事だが、全部持っていない時、新刊が高い値で混じっても良い時はお勧めだ。
逆に言えば、悩む事がどこかにある事が多い。
(2015/09/06)
「地域出版・少部数豪華本出版」
需要がないと価格が下がるというのは、最近の流通重視のビジネススタイルだ。
元々が少部数出版本は、新刊での需要が少ないのだから、古書の需要が増えはしない。
これらの本は、同人誌的に簡易な装丁で発行する場合も多い。
逆に、単価が安いと購入する種類の本で無ければ、やや高価な豪華本で出版する事も多い。
いずれにしても、流通を考えていないから、古書に出る事は少ないし安価にはならない。
ネットでロングテールの時代になっても、流石に出会う事は珍しい。
そもそも探している人は殆どいない筈なのだが、入荷電子メール連絡サービスを受けた時に既に売り切れもある。
正確には、売り切れが多い。
探求人の数は部外秘なのだろう。
古書とは、本当に不思議な世界だ。
(2015/09/16)
「古書会館が増えた」
古書店と古書市の中間のイメージが、古書会館だ。
名称が同じでも、地域で差はあるが、屋内で定期的に古書市を開催する。
出品は、基本はその地域で参加古書店だ。
開催日が合って、多くの古書店を廻れない人には向いている。
屋内が基本なので、天候に左右されない。
開催サイクルが安定する。
適当に出品が更新されるし、一部にはマニア向けレア本もある。
場所は必ずしもターミナル近辺でないが、古書店巡りの人には適当なロケーションだろう。
参加店等に、開催日の告示や案内が出される事があるし、ネットで知らせてもいる。
東京には複数あるが、他の都市でも出来ている。
古書店の多い地域では、古書店の1つとして繰り入れる感覚だ。
(2015/09/26)