古書日記(2015/10)

「新古本がちらほら」

新刊の売れ残りを在庫処分で売るのを、新古本という。

内容に問題がない場所に、例えば背とか似た場所に印になる赤い線を書く。

内容を読む分には差が無いが、外見は古書扱いとなる。

知らない人は見落とすかも知れない。

特定の古書店や、ネットオークションに出品される。

書き込み有りとか汚れありになるのだが、単にユーズド品で出される事もあり注意が必要だ。

内容だけを気にする人は、無関係とも言える。

売れ残りは、廃棄処分が多いが、出版社により在庫にしたり、新古本にするようだ。

古書と新古本と新古本の古書の、3種類との見方もある。

書き込みや、しおり変わりの折れページ等はなかなか見つけにくい。

古書では、返品の可否も微妙というか原則は難しい。

新品同様の場合も、クレームは期間を含めて微妙だ。

(2015/10/06)

「限定版・限定帯」

「限定」という言葉は眼につく。

出版では、初版限定は多いが実は初版限りの本も多い。

少数部出版のときに部数を公開して限定という言葉を使う事もある、一般には部数は非公開だ。

少数部のときに通し番号を入れる事がある、勿論1番号1冊だが、これは限定と言うのが逆に普通だ。

限定帯というのは、出版記念会とか発売地域でのみ帯等を変える事がある。

著者の地元だったり、背景の舞台だったり、それに関するイベントだったり、それの贈答品っだたりする。

サインとか、付箋とか色々有るが、最近は限定帯が目立つので増えている。

付け替えが普通だが、通常帯との2枚重ねというものもある。

限定品が中身自体が対象であれば、マニア以外も重要だが、それ以外はマニア向けだ。

ただ、骨董的古書では無視出来なくなる。

(2015/10/16)

「実店舗とネットの同時古書販売」

店舗古書店がネット通販する事も、その逆もある。

その場合は、商品を判る理由はない。

どのようなシステムがあっても、ネットの注文を受けたときに店舗から商品を引き揚げる。

従って、注文時に在庫が有っても、商品確保までは確定しない。

ネット注文があれば、自動的に店舗の本に売り切れ表示が出るシステムは開発されていないし、需要もないだろう。

古書の売れるサイクルから考えても、重なるケースはレアと予想される。

度々生じるとすれば、値付けに問題があると考える。

似たことは、一品物を販売する時には起きる。

正確には、品きれ時に注文して入手出来ない場合に生じる。

書籍に関しては、新刊でも店舗に並ばない事やネットで品きれが増えた。

書店の減少以上に、出版部数の減少が進んでいるのだろう。

(2015/10/26)