古書日記(2016/02)

「新春古書市」

古書市は変化の少ない業種ではあるが、やはり色々と時代と共に変わる。

依然変わらないのが、人出の多さでそれは一応は続く事が期待出来て良い。

実際は売上げが問題なのだろうが、それは判らない。

個々に探求本はあるだろうが、それに巡り会える事は益々少なくなった。

古書マニアまたは、古書市マニアは何も買いたいものが無いときに購入する本も決めている。

積極的でないが、タイミングが合えば徐々に集めておくアイテムだ。

それが積もるが、何かのタイミングで読むこともある。

読まないで長年置かれ、いざとなればどこにあるか判らないという困った事も多い。

本は場所は取らない方の趣味だが、いつしか保管限度を超える事も常識だ。

段ボール箱に詰めてしまい込む事になり、それは探すのは難しい。

大型本は、手を出しにくい、持ち帰りも保管も面倒だからだが、結構古書に出るのは同じ理由かも知れない。

分冊本の揃いを購入するのは古書市では個人的には多い。

(2016/02/03)

「値札の付け方」

古書販売には、値札を付ける問題がある。

読むには邪魔でないが、消したい人は普通に多い。

販売中に取れたり、消えたりしない様にしたい、或いは手間を掛けたくないのが売り手側だ。

鉛筆で裏表紙やカバーに書き込む事は多いが、消しても筆圧は残る。

切り取りタイプの値札を使うのが、通常本の定番だが購入後は、接着側が残る。

インデックス用紙の貼り合わせも多いが、場所によっては綺麗には剥がれない。

古書だから気にしない人もおれば、酷く気にする人もある。

高価な本では、帯タイプの値札を使用する、面倒だが費用対効果だ。

値札は古書を傷める傾向なので、価格で使い分ける。

価格が度々変わり、値札の重ね貼りもかなり多い。

(2016/02/13)

「分冊揃い売り・おとな買い」

古書は単品売りが基本だが、揃い売りの好まれる。

揃い本のプレミア度は個人で異なるが、個人的には古書は探す手間が必要なので評価する。

揃い新刊購入者が揃い売りもあるだろうし、それは古書店でも間違いなく揃い売りする。

紐等で縛り、「揃い」の札を付けて売る、見た人は多いだろう。

それの購入経験は多い。

古書店が、別々に仕入れた古書を揃い売りする事もある。

外観や版数は異なるが、テキスト優先はありがたい筈だ。

シリーズ本も多いが、それをまとめて売ることもある、ブックオフでは「おとな買い」呼ぶ。

個別に探している人には無関係だが、1冊も読んでいない人には狙い目だ。

シリーズだから番号が振られている事は少なく、未読でも知識が必要だ。

シリーズをまとめて入手出来ると、抜けがなくて良いが書店の信用度は確認必要だ。

(2016/02/23)