「年に2回、フリマのイベントが開催」
フリーマーケット(フリマ)は主に本の蚤の市の事だ。
基本は、手作りの少部数の同人本の展示・即売会で相当な規模だ。
マイナー出版も次第に含まれる、少部数の出版が容易になってきたからだ。
逆に言えば、商業出版が伸び悩みまたは衰退傾向と言えるからだ。
古書市とは分けるが、バックナンバーの販売もあるし、同人誌は価格の自由度が高い。
本マニアには、フリマのも興味を持つ人は多い。
マニアックな世界は商業出版とは異なる魅力もある。
大きな比重を占める、ファンクラブ等の同人誌や、低年齢層の作った本も、一部にマニアがいる。
とにかく、異競技の大会だ。
どこか整理のつかない、古書店を漁るのと似た雰囲気がある。
偶然の出会いとは、古書店巡りマニアの好みだ。
結構、レベルの高い商品も含まれる事がある。
(2016/05/03)
「自由価格本」
フリマ等で見かけるのが、「自由価格本」だ。
「新古本」と呼ばれた時もあるがその時は、めくる側の側面に赤等の塗りを行っていた。
気にする人もいるだろうが、返品された文庫本の側面にやすり研磨するのと大きな差はない。
ただし、売れ残り的な面は強い、新刊発売時にはまだ見た事はない。
即時性のある実用本や、小規模の出版社の在庫整理の意味が強い。
出版社の方針で、売れ残りは廃棄の所もあるし、バックナンバーとして気長に販売する所もある。
廃棄よりは安価に販売する考えだが、やり過ぎると発売時の購入が減るだろう。
古書マニアには、事情はともかく欲しい本があれば買いだが、高価な復刻本以外はめぼしいものは少ない。
倒産出版社や売却された出版社の本が、処分販売される事は希にある。
全集・選集を扱っている時は見逃せない場合もある。
(2016/05/13)
「連番付き叢書」
叢書はあらゆる分野で目立つ要素がある。
同時にマニアの性格として、揃えたい欲望を誘う。
それを除外しても、整理しやすいし歴史を感じるし、安定したファンが付きやすい。
それは、古書でも同じだ。
古書カタログ類には、叢書はまとめて掲載が多いし、品きれ表示で掲載されたりする。
しばしば、一括揃いが目玉となり得る。
雑誌等にも似た事が言えるが、別巻・増刊・準備号・名称変更などマニア泣かせも多い。
現在進行形や、それ程古くない叢書は叢書としての意味はまだ強くない。
だがいつかは、変わってゆくだろう。
個人全集が注目されるのと同様に、叢書も注目される事は多い。
冊数予告の叢書もかなり存在するが、全巻完結しないという都市伝説がある。
(2016/05/23)