「夏は古書市・・マニアの休日」
夏に古書市を行う季節的意味は不明だ。
屋内が増えて、冷房がある場所は天候にも左右され難い。
広さ>商品数>全体を見られない位に多いは、少なくとも半日以上は必要だ。
夏休みは向いているし、本は日焼けに弱いが湿気よりはましだ。
ただし、露天は雨・夕立が付きもので対策はされている。
屋内会場や、古書会館が増える理由も判る。
どこか、同人誌やコミュケの開催と底辺で似てきた。
目的本があれば、今はネット検索も有効だが、古書店・市巡りは曖昧性が強い。
初日に、せどり屋が攫うのも恒例になり、後で補充は一般化されている。
だが毎日、せどり屋が廻るのも普通の時代だ。
掘り出しものは、個人にとっての時代と言える。
古書巡りを楽しむか、個人だけの探求本を楽しむように変わってきた。
(2016/08/01)
「新刊文庫か、古書のハードカバーか」
文庫本になるハードカバー本の比率が低下している。
文庫サイズ好みの人は、読み落としが生まれるので、作者名や内容で判断が必要だ。
文庫化のタイミングも、不明になった、過去は3年後が多かった。
文庫化される頃には、ハードカバー古書の価格が似た程度になる事が多い。
どちらを選んで読みますか。
他にも選択肢は多いが、絶版恐怖経験者は選びにくい。
文庫を選ぶ人に、初版マニアと無関心がいる。
本当の文庫新刊と、返品後のやすり掛け本がある。
カバーや帯の種類まで、感心を持つ人もいる。
本マニアの分析は難しい。
(2016/08/11)
「ブックオフが売上げ低下」
目利きのビジネスを、外観で値付けする素人ビジネスに変えたのがブックオフだ。
主に新刊の読書後を買い上げて、古書として販売する。
価格は新刊価格に対して、期間と外観で一定に決めるスタイルだ。
アルバイトでも対応可能で、大量に捌く事で利益を得ていた。
このビジネスの、中心は新刊を直ぐに読み売ってしまう容易さだった。
この買取での商品集めと、回転の速さが利益をもたらす。
買取価格よりも高い効率が良い、販売先が競合すると商品が不足する。
買取の値上げをすると、販売価格も上がり、購入が減少する。
競合が増えると、商品の差別化が価格だけになり、停滞し易い。
現実に類似店や、オークション等が競合した。
新刊絡みの価格が高くなり、商品回転が悪くなった様だ。
(2016/08/21)
「新刊ネット通販書店も統合」
新刊書店の閉鎖が続いているが、ネット通販書店も似た事情のようだ。
新刊2大勢力の、アマゾンと楽天の力は大きく、他は継続は限定的だ。
ただし、出版社がサイトを運営して直販する事は増えている。
古書店事情は新刊とは異なる。
2大神官通販サイトも、古書を扱う店をモールに加えてきた。
ただ、一品売りというビジネスモデルの差と、ヤフオクという大きなポータルサイトがある。
また、アマゾン得意のロングテールも商品の有無が微妙な古書では、勢力は微妙だ。
新刊書が主体の通販サイトは、電子書籍のダウンロード販売に力をそそぐ。
商品確保と在庫管理が厄介な古書は、力が出し切れない世界だ。
古書店の通販への進出はもはや常識だが、個々に個性がある。
新刊通販書店の統合の影響は、今の所は見えない。
(2016/08/31)