古書日記(2016/10)

「古書店のネットオークションの利用」

古書店が、アマゾンや楽天モールに参加が増えている。

同時に、ヤフーオークション出品も増えている。

ヤフオクに出品する時は、独立商品か同時出品で異なる。

古書は1品が普通なので、重複出品ではどれが売れても売り切れだ。

オークションは一撃設定が基本だ。

他の出品も、対応して売り切れにする必要がある。

ネット販売のシステム化がない場合は、重複出品は避けなければならない。

出版社の直販の、モールへの代行依頼もある。

出版社の直販は、手間が掛かるが手数料が掛からず直接の値引きでないクーポン制が出来る。

本の種類や、売上げ傾向や単品価格など、トータルで考える。

古書店ネット販売で、マイナーな同人誌や古書関連本を扱う事もある。

こちらもシステム化が出来ると軌道にのる様だ。

(2016/10/10)

「合同ネット古書検索は停滞気味」

複数の古書店が合同で登録して、古書検索サイトっを作った時期があった。

無くなった訳でないが停滞している。

中小古書店は、個性で特徴を出すので統一では進展が難しい。

実店舗が、各地の古書センターや古書市に参加するのと違う。

特にレア書や探求書は、統一サイトで見付からない。

登録数が多くとも、重複が多いのだ。

個別の古書店の日々の入荷情報をチェックして、探求本を探すのが増えている。

新刊の古書落ち探しも、別のサイトやオークションが利用される。

出版不況は古書にも影響している。

ブックオブスタイルも変わって来ている。

(2016/10/20)

「古書目録の秋」

古書目録が届く事は減少した。

廃業やら、ネット化とか理由は沢山あるだろう。

個人的には、本年2−3冊目の古書目録が届いた。

資料性の高い目録、例えば「芳林文庫の探偵趣味」は時々オークションで見かける。

古書目録が探求本と一致する人はいるだろうが、それぞれの読書や蒐集スタイルで変わる。

目録発行者としては迷惑な部分もあるが、ひとつのステイタスと見る事も出来る。

掲載する本の蒐集と発行の編集知識や値付け能力や、発行運営力や配布リスト保持などが必要だ。

単純赤字では継続は無理だろうが、知名度や値付けの信頼性は向上する。

古書店運営の1手段だが、かなりの体力が必要だ。

ただしっかりした物は残って行く、相手は蒐集家だ。

オークションやネットカタログと異なる品揃えも、選択の手段だ。

(2016/10/30)