「戦前発行本の需要」
戦前の本の情報は少ない、知名度の高い作家に偏る傾向がある。
最近に、戦前本の情報がネットやカタログで各所で見かける。
当然ながら初見の本が非常に多い。
古書価格が付いていても、感想は曖昧だ、市場価格も当然知らないからだ。
実物以外は、状態は説明で読むが経年劣化がどの程度かは予想が難しい。
古書は重要が重なると価格が上がる。
そもそも流通が少ない古書の価格は、どのようにして決まるかは不明だ。
現存する美本の数は不明だし、蒐集家の数も不明だ。
復刊されていない本の内容はもっと不明だ。
古書でしか読めない事は、プラスかマイナスか。
骨董派とテキスト派でも見方は変わる。
価値観が幅が広い分野だ。
(2016/11/09)
「江戸川乱歩作品の復刊」
著作権が切れた江戸川乱歩の作品の復刊が増えてきた。
在庫調整か、出版計画時期なのか半年の時間をおいて復刊が始まった。
テキスト的には、入手可能作品が多いので企画力が必要のようだ。
その1つが読みやすい活字と表記のようだ。
逆の初出当時のままの復刻も企画されている。
極端に別れるのは、市場に流通している本との差別化のためかと思う。
短編集は独自編集となり、選者を考慮する。
あるいはジャンル別や、発表年別などを考える。
ジュニア向け作品や評論という、やや悩ましいものもある。
著作権が切れても、別の費用が発生しそうだ。
(2016/11/19)
「レア古書の蒐集」
「レア古書」とは市場に出回る事が少ないと言う意味だ。
必ずしも古書価格と連動しないが、そもそも流通しないから定まった価格がない。
提供者の「言い値」感はあるが、そもそも需要があるかも不明だ。
それらの本の復刊も、需要の見極めが難しい。
かなりの読書家でも知らない本は多数存在する。
知らないレア本は買いか、対象外かは予測困難だ。
入手しやすい雑誌掲載後に、単行本になりそれがレアの場合は、違いの有無が知りたい。
だが詳細情報自体が、またレアだ。
需要がないから復刊されないと言う常識の中に潜む例外さがしは続く。
実は、昭和後期でも市場に出なく復刊もない本は多い。
時代が新しいと、まだ古書蒐集の対象とならない事が多い。
(2016/11/29)