「古書店の価格均一棚」
100円ショップが存在するように、古書店でも価格均一棚・コーナーは多い。
時代と共に価格は変わり、少し前は100円均一棚が多かった。
現在は消費税がかかる店と内税とで異なるが、価格均一から安価品棚に変わりつつある。
おおよそ、100円から200円程度が混ざる。
売れ残りや、大量入手品の半端品の処分と、客寄せ目的だ。
古書はのんびり売るスタイルの方が多いから、急に価格は変わらない。
流通重視の大型リサイクル古書店は、全く異なる形態だ。
だが、そこも次第に変わりつつある。
読むと売り払う読書スタイルの人の数で、スタイルは変わる。
価格と流通量が完全に比例しないのが古書だ。
ただ、価格均一棚を探すのが好きな人は多い。
衝動買いは楽しいものだからと思える。
(2016/12/09)
「文庫化本のハードカバー本」
文庫が安価というイメージは崩れて来ている。
ノベルスが少なくなったが、ハードカバーは多い。
ノベルス作家が、文庫初出になるか、ハードカバーになるか、本が出なくなるかは微妙だ。
ハードカバー本は、将来は不明だが、短期的には文庫化すると古書価が下がる。
価格以外に文庫本を好む傾向がある。
既読本を処分する人には同じで、持つ人には文庫の方がコンパクトだし、持ち運びは便利だ。
とにかく、ハードカバーの新刊後の古書は文庫化で値崩れする。
ただし、今は文庫化率が下がっている。
ハードカバーは絶版で、文庫化もされない本になると消えるか逆に高価になる時もある。
正確には流通しないので古書価不安定となる。
(2016/12/19)
「分冊本の古書」
基本は注文販売でない、古書は分冊本が苦手だ。
複数分冊での1冊欠けで安価に購入したが、残り1冊が入手出来ない事は度々ある。
叢書の欠けか、本当の意味での本単位での欠けか、古書での欠けかで事情は異なる。
古書での欠けで、1冊なら新刊で購入出来る時は必要性が高いと埋める事は簡単だ。
絶版であり流通が少ない場合が問題だ。
次善は1冊だけ高価な古書価で埋める事が出来る場合だが、古書マニアにはつまらない。
そもそもは揃っていない複数本を購入するときの判断は何かだ。
「揃う必要は無い」「欠けを購入出来る見込みがある」で後で、事情が異なった時だ。
マニア的には情報と知識が不足した訳であり、それは厳しい結果だ。
古書マニアは時間軸が長い事が普通だが、どこまで待てるかもある。
揃ってから読むか、あるだけ読んで待つか、それとも蒐集だけか?・・・。
(2016/12/29)