「新本格30年」
「新本格」という言葉は複数回使われてきた。
従来=旧に対して、対抗するまたは何かが異なるものを新と呼ぶ。
だから、新にはその直前とは異なる意味だから、もっと前との比較はない。
今また「新本格30年」と宣伝されている。
「新本格」という言葉を使った以上は、そのフォローとしては有り得る。
その上で「現代の新本格」という言葉は、その前との比較だから、30年前の新本格との関係は問わない。
「新本格30年」として復刊や短編集やアンソロジー刊行が広告される。
同時にアナウンスされる現代の新本格は、新たな広告でありその選定自体が不明だ。
新人作家は継続的に登場するが、節目に登場しなかった作家は独自扱いだろう。
もともと作家は個人事業だから分類は便宜的だ。
出版社の都合が一番多く、出版されないと読者が増えないという事情が重なる。
とにかく書き続けて、出版され続ける作者が残る。
(2017/08/06)
「猛暑の野外夏の古書市」
野外での古書市は規模が大きいものがかなりある。
出店がおおすぎて全てを見て回れないという事はあっても、少ないよりは歓迎する。
出店効率を考えれば1週間くらいが店側の目安だ。
出店は本の移動も考えて、ある程度期間がないと本格的には対応出来ないだろう。
その結果はいわゆる「連休」がターゲットであり、盆休みもその一つだ。
盆の夏の古書市は歴史があるものがそこそこある。
ただし、高齢者には馴染みの古書市もこのごろの猛暑では参加がためらわれる。
1日、朝から夕方まで回ってもどかの規模だが、猛暑では倒れそうだ。
屋内での古書市もデパートや地下街で行われている。
今は行くとすれば、そちらになりそうだ。
(2017/08/16)
「日本推理作家協会70周年」
第二次世界大戦終了後に、日本推理作家協会の前身の探偵作家クラブが作られた。
昭和30年代半ばに、現在の名称に変更された。
その1947年から今年は70目に当たる。
日本推理作家協会では、その記念の書評・評論を募集している。
期限を区切るが、繰り返し募集するようだ。
記念ロゴを製作し、記念エッセイ集の発売も予定されている。
大きな作家組織になった協会だが、毎年の定期的な行事や出版にいくつかが加わるようだ。
特にXX年記念を意識しないでも、多様な企画を期待したい。
単発でない企画も期待はあるが、結局は出版社絡みとなりそうだ。
次は75周年か??。
(2017/08/26)