古書日記(2018/04)

「中国語の日本語訳」

日本語の小説は古い時代のものは、読めないが、それ以降でも文語表現は読みにくい。

また漢字が旧書体が混ざると読めない事も多い。

それらは、適時に表現と書体と漢字を、現代の内容に直す作業が行われる。

外国語からの翻訳文でも事情は同じであり、古い時代のものは日本語小説と同じ状態だ。

翻訳の場合は、日本語小説は異なり、新訳・改訳を行う事が普通だ。

翻訳者が現役の場合では、自身による改訳が普通だ。

そして、翻訳者が現役でない場合や、異なる出版社では異なる翻訳者の新訳になる。

そこでは意外な事が問題と判り、改訳される事がある。

中国語からの日本語訳も同じだが、漢字を使用するので異なる状況もあるらしい。

中国には古典と呼ばれるものが多数ある。

それらには複数の原典があったり、中国語自体のリライトがあったりする。

そして漢文には、日本語では帰り点などで直接読む方法が作られている特殊状況もある。

(2018/04/03)

「著作権切れ作家の復刊」

著作権切れ作家の作品を登録する青空文庫が存在する。

だが公開されているのは一部の作者と作品に限られている。

最近は、電子書籍で著作権切れ作家の復刊が行われている。

電子データが存在すれば安価な価格の設定が可能だが、利用者は今後の課題だ。

現在では復刊での紙媒体での出版は変わらず行われている。

それは読者が存在する事で有り、新刊と比較してメリットも存在するからだろう。

初出雑誌等と比べて、読みやすい活字・現代表記・当用漢字への変更が行われる。

それではその初出の需要はというと、復刊とは少ないながらも探す人はいる。

そして、絶版本はどんどんと増えている、20年前・30年前でも流通がない本もある。

著作権者不明の復刊方法もあるようだが、著作権切れ作家の復刊は著作権者探しが不要となる。

(2018/04/13)