古書日記(2018/06)

「小説原作者と脚本」

原作のあるドラマと映画等は多い。

1つの原作が複数回に映像化される事もあり、その時の脚本は新規作成が多い。

1つの脚本で映像化を複数回行う事もあるが、監督次第で変わる部分も多い。

脚本は専門の担当の事も有るが、色々な人が兼任したり対応する事も多い。

監督が脚本も対応することも多い。

原作の小説家が脚本を担当する事や、あるいはオリジナルの脚本を書くこともある。

作家の全集を組むときや、業績を全て集めると、映像絡みと脚本・戯曲がかなり見つかるようだ。

脚本・戯曲・シナリオには専門の雑誌や、本が出版されていて賞もある。

また個人の戯曲・シナリオ集が出版される事や復刊もある。

なかなか文庫などの部数の多い本はないので、流通は少ないものが多い。

多くの本は絶版になるので、古書を探す事になる。

一部の有名作家は、小説のあとは戯曲の出版がされる事もある。

(2018/06/02)

「古書と本体以外」

本の、本体以外のものとは何か。

カバーや箱や、投げ込み月報やチラシがある。

カバーと箱は本来は、本体の痛み防止が目的だった。

従って包装物であり、汚れも欠損も本体とは無関係だった。

それがいつしか附属品の様に扱われた。

箱については、化粧箱という本体扱いも登場した、そこでは別の包装用も付く。

カバーは変更される事は多く、情報用の帯が登場しても、固定されにくい。

そこでカバーの異なるものを集める人も登場した。

カバー絵の作者に知名度がたかく、人気作者も登場している。

古書での本体以外の扱いは、一定していない、需要の有無で決まる。

(2018/06/12)

「古書と発行部数」

書籍の発行部数が公表される事は少ない。

ベストセラーになると累計部数が語られるが、印刷部数と購入部数には差がある。

古書マニアには、対象の本の総発行数とそこから推察される流通数が興味の対象だ。

古書としての流通は、需要がある事が大きな条件だ。

本の所有者が売りに出し市場に流通するには、不要だけでは怪しい。

古書店の棚に出るか、カタログに出るか、オークションに出るか。

需要がない場合は、どんどんと表に出て流通する可能性が下がる。

発行部数は当時の人気度が判り、それは古書として流通する量に影響する。

古書価格と探求者と、市場価格は必ずしも連動しない。

忘れられた本・作者は本も流通しにくい。

(2018/06/22)