古書日記(2019/12)

「雑誌のバックナンバー」

雑誌には定期購読はしていないが、内容次第で購入するものがある。

近くの書店があり新刊雑誌が読めれば良いのだが、最近は無理だ。

口コミやネットの話題で読みたい内容を知ることがある。

タイミングが早ければネット通販が利用出来る。

それよりも遅れるとバックナンバーを探す事になるが最近は、それも難しい。

現在はネット通販でバックナンバーを購入する事も増えた。

そして同様に増えたのが、ネットでの雑誌の古書探しだ。

昔は宝石や新青年等の古雑誌を探していたが、今はバックナンバー的に古書での雑誌を探す。

ミステリファンでは、ジャンルが広い雑誌、例えば「シナリオ」「本の雑誌」「NHK講座」等が多い。

(2019/12/06)

「ミステリー事典」

広辞苑や理化学辞典はしばしば改訂される。

ミステリー専門辞典は、2000年頃に複数が日本でも出版された。

例えば「海外ミステリ作家辞典」とか「日本ミステリ作家事典」「海外ミステリ作家事典」とかがあった。

それ以外にも似た名称の本が複数出た。

しかし、その後は似たコンセプトの本は出版されていないので、必要ならば古書を探す事になる。

知識量は変わるし、新しい情報は毎年加わって行くが、改訂はされていない。

マニアはたいてい保有しているし、ネット辞書とは別の意味があるが、出版自体が低迷状態だ。

出版が決まった時に、一度に作業して、その後の継続作業がない本なのだろう。

古書が最新になってしまうが、はじめて見る人は新鮮だろう。

(2019/12/15)

「大下宇陀児「蛭川博士」」

大下宇陀児は作品数は多いが、入手可能な作品は減っていた。

近年に少しずつ復刊されている、それは絶版になっても、古書で探し易い。

第二次大戦後の作品が復刊では多いが、昭和初期の代表作の「蛭川博士」も復刊されている。

大下は変格作品とか犯罪小説に近い作品が多いとされている。

あえて本格探偵小説を探すならば、デビュー初期だと言われその中に「蛭川博士」も含まれる。

読後感は、トリックが複数含まれる内容であり、探偵小説味は強い。

本格かどうかは個人差がありそうだ、読者が謎を解きたくなるかどうかは微妙な作品だ。

大下が、初期に本作以外に、犯人当て作品を複数書き、雑誌で懸賞募集していたのは時代的に驚く、時代を考慮して読む作品と感じる。

(2019/12/26)