兵隊やくざ:3

7:兵隊やくざ 殴り込み

友情で堅く結ばれた有田上等兵(田村高廣)と無鉄砲で女好きの大宮一等兵(勝新太郎)は、連隊旗手の香月少尉(細川俊之)の態度に好感を持った。
大宮と黒磯一等兵(丸井太郎)は物資から油を抜き取り赤池曹長(南道郎)に咎められるがひまし油で腹を皆下した。
香月も軍旗祭の相撲大会でよそ見の赤池曹長の刺し違いの大宮を助け仲が良くなった。
滝島准尉(小松方正)は赤池と、大宮と有田を引き離す事を相談した。
大宮と有田は女郎屋で娼婦の夕子(三木本賀代)・インテリのさつき(岩崎加根子)にあい、大宮はさつきの和歌好きに悩んだ。
二人は赤池や影沼少佐(安部徹)が女郎屋で私腹を肥やしていることを知った。
有田が暗号教育の名目で転属させら、大宮は騒ぎを起こした。
大宮は、稼ぎが悪いと赤池に殴られたさつきに有田の手紙を読んでもらい、赤池に脱走と上官暴行罪で営倉に入れられ減食と苦役にあった。
上官影沼の女・明美(野川由美子)に誘われいい仲になるが、ばれて重営倉に移さた。
香月は影沼に頼むが拒否され、半分の期間で部隊に戻った有田は香月から大宮の事情を知り、軍の機密を握る暗号兵の特権から滝島・影沼・赤池が二重帳簿作成を突き止め脅し大宮を重営倉から出した。
大宮は出かけ満人(近江輝子)からあひるを奪い明美にあうが疎開間際で夕子は病気で亡くなった。
<以下、隠し字>
戦況が悪化し、香月隊は軍旗を移転しようとしたが全滅し、香月は軍旗奪還を無線連絡で頼み死んだ。
大宮は敵陣に潜入し軍旗を奪還して戻った。
迎えた有田は、戦争が終ったと告げ、そして・・・・・。


監督:田中徳三
脚本:笠原良三・東条正年
原作:有馬頼義
出演者:勝新太郎・田村高廣・野川由美子・岩崎加根子・細川俊之・安部徹・小松方正・南道郎・三木本賀代・小林直美・近江輝子
制作年:1967年


感想: シリーズ第7作。
大宮を理解する少尉と、悪徳士官達。
そして、悲劇のなかで敗戦になり軍隊は無くなった。

8:兵隊やくざ・強奪

終戦直後の満州で満人の武装蜂起が起きた。
大宮貴三郎(勝新太郎)と有田上等兵(田村高廣)は内地に向かって歩き、ゲリラに襲われた5人の日本兵を救った。
5人は上官・松川大尉(夏八木勲)の10万ドルの金貨を狙っていた。
大宮と有田は敗戦を信じぬ加藤(須賀不二男)中隊に会い、食糧倉庫に放り込まれた。
松川大尉は加藤と秋蘭(佐藤友美)を拷問で取り調べていた。
大宮と有田が捕らえられている所へ、権藤兵長(江守徹)ら5人組が来て食料を盗むと引上げ、2人は怒るが野鼠が荒縄を食い破り加藤中尉を殴り、銃殺寸前の秋蘭を救った。
大宮は女に接して喜ぶが秋蘭は逃げ、大宮は探すが捨児を見つけ、有田は赤ん坊を嫌うが子供好きの大宮は捨てることができなかった。
大宮は山羊を盗みに出掛け、有田は解放軍に連れ去られ10万ドルの在処を聞かれ、大宮は赤ん坊と山羊を連れ有田を探し、有田は拷問から逃げた。
5人組は解放軍に襲われ逃げ回り、大宮が彼らに出会うが泣く赤ん坊が死んだと間違った大宮は彼らから金を奪うが赤ん坊の乳が必要だった。
有田は山羊と赤ん坊の鳴き声を大宮と間違い、解放軍に追われた。
郭伝燿(平田守)は、大宮の強さにほれこみボスに紹介しようとして、大宮は王朱令(小林直美)に会い、ボスから賭場で勝つ3人の片付けを頼まれ、大宮は代わりに有田の探索を頼んだ。
大宮は3人との賭博でいかさまを暴くが、相手は解放軍で襲われて金貨の行方を尋問されて死を覚悟したが、解放軍班長・秋蘭に助けられた。
<以下、隠し字>
大宮は秋蘭から解放軍の軍資金が盗まれ、ボスが松川大尉と聞き、逃亡する松川から隠した金貨を取り戻し、解放軍に返した。
内地送還が進み最終便が去った後に、有田が戻った。


監督:田中徳三
脚本:舟橋和郎・吉田哲郎
原作:有馬頼義
出演者:勝新太郎・田村高廣・佐藤友美・夏八木勲・江守徹・小林直美・須賀不二男・平田守
制作年:1968年


感想: シリーズ第8作。 3つの集まりが混ざって、ストーリーが判り難くしている。
有田と大宮が別々の事が多く、その意味では失敗とも言える。
結局はシンプルな結果になる。

9:新兵隊やくざ火線
*未登録

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