新・座頭市3:2

11:1979.7.9:人情まわり舞台

遊び人・信左(原田芳雄)が酒屋で女(ひろ新子)と飲み、ヤクザが来て殴るが、座頭市(勝新太郎)が邪魔をして、信左が市を蔦屋に連れた。
文吉の子分の渡世人衆が親分(田武謙三)に市を殺す事を頼み、親分が用心棒(新海史夫)の腕を言い、信左が蔦屋のお住に市の世話を話すと親分らヤクザ一味が来て、信左が市を自分の家に連れ酒を飲み交わし、信左は潮来の幼馴染みの事を聞き、お常(稲川順子)が来て市の相手をし市が寝込むと信左とお常が話し込み、ヤクザがお常を連れ帰った。
親分がお常に潮来の男を聞き、用心棒が市を狙うが斬られ、信左が親分とお常に行くと潮来での悪行を市に助けられて今はひもだと言い、市殺しを持ち掛けられ、親分に酒で酔い潰せば簡単と答えた。
親分と渡世人衆が信左の家に来て、酒を飲み交わし市が酔うが、お常は酒が水と知り、市は親分と渡世人衆を斬り殺し、お常は死んだと思った信左にすがると起き上がりまた助けられたと言った。


脚本:中村努
監督:黒木和雄

12:1979.7.23:虹のかけ橋

お須磨(中村玉緒)が座頭市(勝新太郎)と深谷の宿に同行し、渡世人・笹子(蟹江敬三)が来て、お須磨が市に人買いに攫われた13才のお加代を探すと言い、街で市は襲われたが斬り殺し、笹子が娘・おりつ(荒井玉青)にお加代になれと言い、親分・勘三(今井健二)に笹子が段取りをすると言った。
笹子がお須磨にお加代の心当たりと言い連れ出し、娘は犬を探し市に会い2人で拾う人を探し、市は娘に名をおりつと聞き、おりつは宿に戻りお須磨に会いお加代と呼ばれ、勘三はお須磨に娘を店に出すと言い金を受けとるが足りず埋め合わせを求めた。
市はお須磨に声をかけられ、皆がお加代が死んだと騙し自分の過ちで死んだと言うと語り、笹子がお須磨に市が兇状持ちと言いお須磨が仕込み杖を奪いに行くと居なく、市はおりつからお須磨に抱かれお加代の振りしたと聞き、市はお加代は死んだと言い、おりつは自分は捨て子と言った。
市とおりつは勘三一味に襲われ市は斬り逃れたが、おりつは捕まり、笹子はお須磨に市に毒酒を飲ませと命じ、お須磨は市と旅し勘三一味に囲まれおりつが人質で、お須磨は市にそれとなく殺すと言い市は毒酒を飲み倒れ勘三一味が来ると吐いて斬り殺し、お須磨とおりつと別れてさった。


脚本:佐藤繁子
監督:森一生

13:1979.7.30:鬼が笑う百両みやげ

千太(谷崎弘一)が盗賊が埋めた百両を掘り出し奪い、めし屋で小判を出すと盗賊に追われ逃げ、座頭市(勝新太郎)に用心棒・後藤が賞金首を狙うが負けて、千太が高崎まで連れを望み、市が襲った3人組を斬り殺した。
千太が老いた・母(赤木春恵)の荷車を押し家に行き、市に言われ3両を渡し喜ぶと、千太がもう1人いると言い、上州屋与太兵衛(市川好朗)らが来て土地を仕切っていると聞くが幼馴染みと言うと幻蜘蛛という盗っ人を聞き捕らえると言った。
上州屋は幻蜘蛛にそろそろ終わろうと言い、千太は飯屋のお絹(武原英子)を訪ね10年振りで子をお絹が自分の子・太郎吉と言い、市が上州屋に行き道中で死者から頼まれたと財布を差し出し石が入っていた。
千太が太郎吉と野菜を売り、市に上州屋配下が絡むと千太が幼馴染みと仲裁したが治まらず市が追い返した、千太がお絹に代筆を頼み思いを言い小判を置いて去るとお絹が母に渡し、千太が知らぬ男から金を渡され帰り上州屋が来て捕らえた。
千太は幻蜘蛛として引き回され、太郎吉が上州屋を止めると市が来て、幻蜘蛛だと上州屋一味を斬り殺し、お絹が千太を助け母に連れた。


脚本:高橋二三・奥村利三
監督:南野梅雄

14:1979.8.6:あんま志願

渡世人3人が座頭市(勝新太郎)を狙うが人違いの正吉(火野正平)で、市を襲うが斬り殺され、正吉が市にあんまを教えて欲しいと頼むが目が見え、力仕事をしていないと断った。
正吉は客に弟子だととあんまをするが新米と言われ、翌朝に市を追うと狙いを聞かれ守ると答え、正吉が刺客に狙われ市が助けた、三国屋(浜田晃)が太助(日高久)から酒を水で薄められないと言われ配下に脅させ、正吉と市は女の差し込みにあい市がはり治療で治し、正吉は着物に小判を縫い込まれていたと知り母のありがたみを知った。
正吉は市に自分の為に父母が殺され、はりを習いたいと言い、市は殺す為には教えないと言い、正吉は女郎の姉(岩井友見)にあい父母の命日と聞き、正吉は父の墓で酒を飲み語り、姉は市を呼び正吉の姉で世話になったと言い1年振り正吉に会い強くなっていたと言い地酒を飲んだ。
正吉は三国屋に行き殺そうとするが逆に狙われると市が来て一味を斬り殺し、正吉が姉の元に走り戻った。


脚本:高橋二三・石田芳子
監督:太田昭和

15:1979.8.13:かかしっ子

妙(小谷真貴子)が兄・佐吉(小林昭雄)にどこかに連れて行かれると言い、伯父夫婦が殺され佐吉に疑いが掛かり逃げた、座頭市(勝新太郎)が妙と会うと人殺しといじめられ、市は小屋に行き誰もおらず、ヤクザらが佐吉を見たと告げ帰れば知らせろと言った。
妙は屋根でかかしと遠くを見、市は飯屋の主人(殿山泰司)から妙が口を利かなくなった理由と佐吉と伯父夫婦の死を聞き、鬼熊親分(大木正司)が手下(金井信二)に佐吉を自害に見せかけ殺せと言い、市が妙に笛を作り語り合い町で売ろうと言い、妙が町で売るとヤクザらが文句をつけたが市が助け、飯屋の主人が市と妙を呼び買った。
妙は小屋に帰り鬼の面をつけ、小屋に来たヤクザらを市が追い返した、飯屋の主人が佐吉を見かけ2階に連れ、伯父夫婦は殺していないが鬼熊親分が怖くて逃げたと聞き金を預かり、鬼熊が来て佐吉は隠れ、飯屋の主人が市に佐吉救出を頼み、佐吉は鬼熊に伯父夫婦の犯人にされたと言った。
かかしのそばで佐吉と妙は会い、鬼熊一味が小屋を囲むと、市が来て空だと言い一味を斬り殺し、笛で妙に伝え、手下を人質に鬼熊に本当の事を言えと言うと殺せと答え、手下が親分が殺したと言い市は鬼熊を殺した。


脚本:田中利世・奥村利夫
監督:国原俊明

16:1979.8.20:迎え火 送り火 灯篭流し

座頭市(勝新太郎)は深谷宿で、お涼(倍賞美津子)と母(浦辺粂子)が番頭から借金取り立てを受け、家に呼ばれ女が子を産むのに立会い、母に父・弥吉の博打で1両貰ったと返すが帰って直ぐ死んだと聞き不要と言われた。
市は旅立ち、男(中井啓輔)が訪ねお涼は言付けを聞き、市は宿場でお涼と亡き母との噂を聞き、久しぶりにお涼を訪ねお雪(須釜直美)と会い、宿に渡世人・源次(待田京介)が帰り番頭(北村英三)からお涼らの事を聞き、お涼は市に夫は反物行商と言った。
源次が宿で市を見てお涼の家に戻り、お涼が送金やお雪を話し、市はお雪と孤児・三吉(玉木潤)と食事し、お涼の家にお雪と戻り源次に会い、源次は金を盗り博打に行き親分(村松克己)から市を追っていると言われ堅気に狙わすと答えた。
源次は市と話し、お涼に市の杖を取れと命じ駄目なら旅に出ると言い、お涼は送金者が源次でないと知り、聞いていたお雪が市に杖の事を話し、夜にお雪が市と灯篭流しに行き杖をお涼に残し、源次が無理に取りあげ市を呼び出し三吉がお涼に預かった提灯を渡し、親分一味と源次が襲うと提灯から仕込みを抜き一味を斬り殺した。
市はお雪をお涼に連れて帰ると、お涼は2人で充分と言い、市は金を残し去った。


脚本:田中利世・中村努
監督:森一生

17:1979.8.27:この子誰の子

おとめ(藤村志保)が子・太郎吉(清水康晴)と稽古し、庄屋の葬式で妻(松村康世)に子が会いたく旦那に世話になったと言うと妻は金を払い内分にと言い、座頭市(勝新太郎)はやり取りを聞き、捨吉(蟹江敬三)が成果を聞き金を取り、次の葬式を伝えた。
薬屋(平凡太郎)が捨吉の儲けを聞き、市がそばで聞き、おとめは葬式で妻(近江輝子)から文句を付けられ番屋に連れられ太郎吉が逃げ、市が太郎吉に食事を渡し、丁字屋で市とおとめと太郎吉が話すと捨吉が来て、おとめは見放したと怒るが捨吉が殴りおとめと揉め、市が止めろと追い返し、捨吉は薬屋から座頭市を野地一家が追っていて賞金首と聞き殺す道を付けると言い、おとめは市に国へ帰りやり直すと言った。
市とおとめ母子は別れるが太郎吉が付いて来て、市が野地一家に襲われ斬ると太郎吉が後を追い、捨吉と薬屋は見て毒殺を考え、捨吉に薬を飲まされた薬屋は死に、捨吉はヤクザ(江幡高志)に妻を取り戻したいと話しを持ち込んだ。
市は太郎吉とおとめと飯を食べ、捨吉が3人に近づき毒酒を飲まそうとして先に勧められわざとこぼし、市が酔ったと言い捨吉が別の銚子から飲むと市が替えており気分を悪くし、ヤクザ一家が襲うと市が斬り殺し、太郎吉とおとめが見た、市が姿を隠し太郎吉が探し心配するおとめを連れて去った。


脚本:佐藤繁子・奥村利夫
監督:太田昭和

18:1979.9.3:犬と道づれ

ヤクザが船頭に娘を売る船を出せと言い断わられ、無理じいすると座頭市(勝新太郎)に斬られ、渡世人・定八(にしきのあきら)が見て、市は犬と旅をし、刺客を斬り追い払い殺したくないと言い、定八が襲うが怪我をさせ追い払った。
市と犬は小屋にはいると先客・医師(小野進也)が定八を治療中で、市は犬の足の怪我の治療を頼み、婆さん・おかよ(武知杜代子)が部屋に連れ、貸元(鈴木康弘)に親分から命令された子分(田中弘史)3人が市の首を取れと命じられ、親分の挨拶代わりと金を渡し、市は犬と食事し医師に良くなったと言うと賢い犬と言い3本足の黒犬を飼っていて、肩を揉み武術をしたと知り、おかよは定八に親切だった。
馬食(梅津栄)が馬を連れ酔って、おかよと医師に連れ、医師が市の犬にじんと名を付け雄の黒犬と一緒にさせたいと言い市も頼み、ヤクザが市を探し医師の家に行くが医師に追い払われ、定八が市を呼び出し船付き場の一家の一宿一飯を話し、ヤクザが医師の家を囲い、市は犬に別れを言い定八が相手をしようとすると当て身をし、ヤクザ一家を斬り殺し、市は犬に来るなと言い去った。


脚本:中村努・奥村利夫
監督:南野梅雄

19:1979.9.10:静かなくらし

座頭市(勝新太郎)はヤクザに追われた守助(小沢栄太郎)を助けたが、食事屋に連れられ石和に行くのを護れば良いことがあると言われ、座頭市だろうと見込まれ同行し、昔は諸国で稼ぎ2000両を持って娘に会うと語り場所を書いた手紙を渡したいと言った。
守助は崖から落ちて死に、宿場で娘・お管(二宮さよ子)と夫・卯之助(河原崎次郎)に守助の持金を渡し事故を話すと、宿に泊まり話しが聞きたいと言われたが、お管は卯之助に市の様子が変と言い、翌朝に市が発つと客(原口剛)が金が入り店しまいかと言いお管は卯之助に市が仇かと疑った。
市は子供(青柳武志)に手を刺されヤクザに襲われたが切り抜け、お管と卯之助に岩二郎(中野誠也)が声を掛け守助がどこかに金を隠していると言い、市は子供に看病されて過ごし謝られ、お管と卯之助は岩二郎が付きまとい疑うと嘘を吹き込まれ、卯之助は岩二郎を刺し逃げた。
お管と卯之助はお堂で市に会い問い詰めるが市は無言で、ヤクザが襲うと怪我の手で斬り殺し、落とした財布を狙った岩二郎を刺し、市はお管と卯之助に2000両の在処が書いてあると言うが入らないと断られ、羊に食べさせた。


脚本:星川清司・石田芳子
監督:太田昭和

20:1979.9.17:祭りばやしに風車

鉄砲水の八(石橋蓮司)が賭場で負け金を貸せと言いがかると、座頭市(勝新太郎)が来て狙われるが指を切り落とし、ヤクザ(守田学哉)が刀を八に渡し勝負を求めると市が来て落とし前は既に終わったと言い八を助け去った。
市は風車を貰い行商と旅すると八で、家に泊まれと誘い妻・お里(萩尾みどり)が迎え市が揉み療治し、最近は酒は飲まないがお里に買いにいかせ2人で飲みお里も加わり、過去を語り合い、按摩を教えた。
翌朝、市とお里と八が話し、八が商いに出ると仲間の男(兼松隆)(高山彰)らに出会い、市は盗賊の話を盗み聞きくと八がいた、市はお里から八と会った3年目と聞き八が帰り祝い、翌日に体調が悪い八に代わりお里が行商に行き、市は又来ると約束し旅立った。
八は男らに会い騒ぎを起こせと言われ匕首を持つと、市が来て悪事はするなと言うと八は体が悪いと言い市はお里の按摩で良くなると言い、1年後の約束は嘘で入らない命なら取ると言い当て身を行い、面をつけて賭場に行き仲間の男らを斬った。
八は帰ったお里から博打場で2人斬られたと言った。


脚本:石田芳子・田中利世・奥村利夫
監督:田中徳三

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