新・座頭市1:3
- 21:1977.2.28:契り髪
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遊郭の男らが女を探し、座頭市(勝新太郎)はお葉(由美かおる)が身投げするのを助け追っ手を斬ると、お葉は市に付いて来て旅をして宿に泊まった。
兄貴(峰岸徹)が赦免で帰りお葉を探し、市とお葉は染物屋主人(桑山正一)に会いお葉は市は兄で直ぐに国に帰ると告げて働き始め、お葉は去ろうとする市を恩を返すまでと引き止め市も働き始めるとヤクザが来た。
兄貴が染物屋で暴れ、市に乱暴を働きお葉を連れ去るが、座頭市だと気づき襲う準備をすると、市が来てお葉は謝り、市は兄貴とヤクザ一味を斬り殺して去った。
脚本:中村努
監督:勝新太郎
- 22:1977.3.7:浪人子守旅
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若者(江木俊夫)が好きな娘(栗田ひろみ)が売られ前に逃げ、座頭市(勝新太郎)は赤ん坊を連れた儀右衛門(財津一郎)に会い、山賊に襲われた若者と娘を助けた。
儀右衛門の実家では勘八(早川雄三)に儀右衛門を殺し赤ん坊を連れ帰れと命じ、宿で若者と娘が儀右衛門から財布を盗み市が立て替え、勘八から宍戸の久造(唐沢民賢)が実家の依頼を引き受け赤ん坊を盗むが、隠れ聞いた若者と娘を助け逃げ、探す市に全てを話し謝った。
3人は儀右衛門に赤ん坊を返し財布を拾ったと言うと若者と娘は謝礼を貰い正直に暮らすと去り、儀右衛門は市に麻生藩での身分と逃げた理由を話し格式だけの生活を嫌ったと告げ、翌日出発すると久造と勘八らに襲われ殺され、市は赤ん坊を助け、一味を皆殺しにした。
市は飴屋を始めた若者と娘に会い麻生方面に行くと聞き、赤ん坊を届ける様に頼んだ。
脚本:東條正年
監督:太田昭和
- 23:1977.3.14:幽霊が市を招いた
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舟で座頭市(勝新太郎)は幽霊の話しを聞き宿で誰もいないが気配を感じ、賭場で市は下津の伊佐蔵(原田芳雄)と会い飲み屋で荒れ、千両のお富(江波杏子)を見て似ていると言った。
市に伊佐蔵が付きまとい、市はお富に伊佐蔵の事を聞くが知らず、伊佐蔵は市に首を取りに来た時は勝負と言うが市は否定し仲直りに手打ちし、伊佐蔵は背中に半分彫った刺青を触らせ死んだお重(江波杏子)でお富と似ていると言い、仕上げに下津に帰ると言い市は祭りに行くと答えた。
市は下津で忠七(信欣三)の会うと伊佐蔵はまだでお重は自分の娘で、先代の八丁政に手籠めにされて身投げしたと聞き、市は幽霊の話しを思い出すとお重が現れ伊佐蔵の着物を持っていて知った。
市は八丁政(大木正司)が伊佐蔵を闇討ちにしたと一家を斬り八丁政を殺し、お重の側に伊佐蔵の墓を作った。
脚本:中村努
原案:長谷川伸「頼まれ多九蔵」
監督:黒木和雄
- 24:1977.3.21:大利根の春はゆく
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座頭市(勝新太郎)は源太(なべおさみ)らから誘われ博打で勝ち、妻・お藤(丘みつ子)を方にしても勝ち、連れられたお藤は命より大事から2番目に下がったと怒り市について行き、源太は元は商家の息子で自分は女中と告げた。
市とお藤は達磨寺に行き墓参りし、僧はいなく用心棒・平川(夏八木勲)と会い労咳で酒を飲み血を吐き、源太は度々お藤を取り戻しに来るが市にかなわず、平川は市に最近無理に別れさせた女・お勢(新海百合子)の事を話した。
源太は岩淵の冬八(福山象三)に助けを求め、座頭市と知った冬八は命を狙い人を集め用心棒の平川をお勢の身請け金15両で手助けさせた、市はお藤を源太と逃げさせ、平川を斬り岩淵の冬八一家を斬り皆殺しにした。
脚本:新藤兼人
監督:森一生
- 25:1977.3.28:帰って来た渡世人
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座頭市(勝新太郎)は親分・松五郎(宮口精二)を訪ね、お文(井原千寿子)に会い、死んだ松五郎の妻の墓を参り、お文は兄・藤吉(草野大悟)に墓に花があり佐太郎(中山仁)かと聞くと違うと言われ、市が来ていると言った。
松五郎は印旛の繁蔵を佐太郎が斬り、自分が堅気になったと言ったが、代官所役人・朝次郎(石田信之)が佐太郎を探して押しかけ、夜に佐太郎が追われたが市が助け、藤吉の家に隠し手当てし、岡っぴき・政吉(玉川伊佐男)が松五郎に兄・佐太郎を弟・朝次郎が探すと話し、朝次郎は藤吉を脅し調べ気づき、市が松五郎とお文に知らせ、お文は佐太郎に会った。
松五郎が代官所に呼ばれ、朝次郎に佐太郎を隠したと責められ、朝次郎は幼少で庄屋に出され力を持ちたいと思ったと言い、佐太郎を差し出せと命じ、市は旅立ち藤吉の店に行き、松五郎はお文に朝次郎を連れて来る様に頼み書置きで詫びて自害し、お文が藤吉の店に知らせた。
出ようとする佐太郎を市が止め、朝蔵(丘路千)らに名を告げ佐太郎らを逃がし政吉・朝蔵らを斬り、佐太郎は松五郎の死骸と会い、朝次郎に謝った。
脚本:東條正年
監督:南野梅雄
- 26:1977.4.4:鴉カァーとないて市が来た
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座頭市(勝新太郎)はヤクザの喧嘩を通りすぎ、おるい(浜木綿子)の料理屋で浪人・虫太朗(若林豪)に会った。
源氏屋親分・鮫五郎(深江章喜)とヤクザ親分・赤丑常八(梅津栄)がおるいを競うと、おるいはみっともないと言い、常八が市を用心棒にし、市は鮫五郎一家に押し込むと虫太朗が用心棒に売り込み、おるいは常八と鮫五郎双方に金がいると求め互いにつり上げ、市に言い寄ると虫太朗が鮫五郎と常八が果たし合いで消え市と虫太朗が残ると言った。
八州廻り(藤村有弘)が来て鮫五郎と常八を争いで説教すると2人は金を渡し、おるいと虫太朗は稼ぎそこなったと言い、鮫五郎が接待する八州廻りを自分の店に呼び、常八は八州廻りをうらやみ、おるいは市と八州廻りを傷め追い返した。
鮫五郎と常八が再度争い、虫太朗が常八に用心棒に売り込むが値切られ、市は鮫五郎に売り込むと断られ、鮫五郎と常八の立ち合いにどちらも来ず、虫太朗が常八一家を斬り、市が鮫五郎一家を斬り、おるいは鮫五郎と常八の死を聞き喜び、市と虫太朗は別れた。
脚本:星川清司・岩元南
監督:太田昭和
- 27:1977.4.11:旅人の詩
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座頭市(勝新太郎)は刺客を斬り、見ていた渡世人・勝五郎(若山富三郎)に告げると同業と言われ、京屋(天津敏)が白銀屋の知らせで大前田英五郎とうまく行っていないと告げ、市は札を貰い勝五郎と別れた。
京屋が六兵衛の葬儀を行い英五郎を待つと来て関わる者を斬り殺し、女(佐藤オリエ)が具合が悪くなり市が助け百姓屋に運び医師を呼ぼうとして勝五郎が英五郎と知り、英五郎と会い医師と英五郎を女に連れ、医師は明け方までと言い、英五郎は女がおたけと市に告げ一緒に過ごし息を引き取り、生前の2人を思い出した。
市と英五郎は白銀屋の祭りに行き酒を酌み交わし、白銀屋源次(石橋蓮司)を訪れ十手を見せられ、英五郎は道が外れると告げ子分の縁を切り去り、市と英五郎は背中を風呂で流し合い源次らが襲うが市が防ぎ、市と英五郎は一味を斬り市は源次を斬り殺した。
脚本:中村努・奥村利夫
監督:勝新太郎
- 28:1977.4.18:上州わらべ唄
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強訴人・喜平の処刑が行われ喜平の娘(高橋洋子)が見た、半年後に座頭市(勝新太郎)が来ると用心棒・健太(蟹江敬三)が一家で取り仕切ると言い船は来ないと言うと、娘と子供・金太(鹿股裕司)が来てやめろ言い、市が追い払った。
親分・弥造(井上昭文)に用心棒が失敗を伝え仲買が茂作(守田学也)の娘・お千代を売り、市は娘と子供らの家で食事するとお千代を茂作が引き取りにきた。
翌日、娘は父が残した船着き場で子らと船を出し、金太を弥造の手下が誘い、弥造の手下が座頭市と気づき、百姓に市に出て行けと言わせ襲わせ、いたずらを怒られた金太が帰らず、弥造一家が船を流し、村人に食糧を売らない様に脅し、市が居合いで追い払った。
金太が市の杖を盗み出し、弥造一家がお菊を連れ去り、百姓が市を襲うが子らが助け、弥造が娘を呼び出すと市が棒を持って乗り込み娘とお菊を助けに来たが、棒しかなく苦戦した、見た金太が市に杖を渡し、市は弥造一家を皆斬り殺した。
市は子らが引く船で旅だった。
脚本:東條正年
監督:太田昭和
- 29:1977.4.25:終わりなき旅路
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座頭市(勝新太郎)は大雨に権六(遠藤太津朗)の宿に泊まりお吉から道具を金で借り、浪人・佐倉(竹脇無我)と久代(原田英子)がいた、翌日も雨が続き市は久代が物貰いするのを見た。
賭場で市は竹庵(藤岡琢也)と会い、荒磯親分(小池朝雄)が病気と聞きと竹庵は前が医師と言い市を連れて行き食当たりを吐かせ助け、宿で佐倉夫妻と顔見知りで、市は竹庵に何故医師が門付けするのかを聞くと佐倉に会ったからと言った。
竹庵は佐倉との出会いを話し治療代を妻の操で払うと言い、旅の目的と身分は言わず、夜を共にするが手をつけず、銭を払って欲しく付きまとっていると言った。
久代は雨の中に隣り村まで行き遅く帰り、市は佐倉が楽な身分と言い、権六が市と竹庵に荒磯親分が離れた所に住み過去を話すと、佐倉が案内させて堀田甚左衛門と仇討ちと言い、堀田は市と竹庵と食事し、佐倉の父を斬った碁の待ったの詰まらない理由を話した。
堀田は逃げ、佐倉夫妻が追い、市は逃げたので止めろと言い竹庵は帰り、佐倉は諦めず、市は堀田に座頭市と言われ仇の子は斬りたくないと言い、荒磯親分の手下・勘八らは仇討ちを知り佐倉夫妻が重傷で宿に帰り勘八の家に押し込み斬られたと言った。
堀田は勘八が佐倉を斬ったと知り生き残った久代に来て、市の助けで久代が仇を討ち、堀田はほっとしたと言い死に、市は別れて旅だち、襲った勘八らを斬った。
脚本:新藤兼人・中村努
監督:森一生