座頭市:5

13:座頭市の歌が聞える

座頭市(勝新太郎)は高崎で浪人・黒部玄八郎(天知茂)とすれ違い、やくざに襲われた為吉(木村玄)に会うが息子・太一(町田政則)宛ての財布を託し死んだ。
市は盲目の琵琶法師(浜村純)と道連れで一の宮に行き、おかん(吉川満子)婆の店で為吉の息子・太一に会い、財布を渡した。
町は来たばかりの板鼻権造(佐藤慶)一家に悩んでいて、祭り太鼓に市と太一が出かけるが権造一家が市をからかい市は居合を見せた。
市はあんまで稼ごうとして宿場女郎のお蝶(小川真由美)に会い心が通じたがお春(東三千)が逃げて来た。
弥平(水原浩一)爺と娘・お露(小村雪子)の上洲屋で市はやくざ者として宿を断られるが、おかんと太一との取りなしで止まるが太一は居合に興味を示し、法師に会い太一がやくざに憧れるのは市のせいだと言った。
構造一家がきたが市は抵抗しないが、一家がお露を攫うのに怒り居合で斬り、太一と黒部玄八郎が見ていた。
お蝶を探しに亭主・黒部玄八郎が来て、身受けのために権造に五十両で市を斬ると約束し、市と法師は話しあった。
一家は上洲屋に乱入し、おかんを人質にして上洲屋と市が仕込杖を捨てさせ、弥平を斬り市も斬ろうとしたので仕込杖を手に入れ斬り合った。
<以下、隠し字>
権造は八方から太鼓を打ち、市の聴覚を封じるが、法師の言葉を想い出し対応し、最後に玄八郎と対決して玄八郎が倒れた。
市は権造一家に押込み金を取返し、玄八郎のお蝶の身受けの金も取り、権造を斬った。
法師は太一に、本当に偉い人はやくざでないと教えた。


監督:田中徳三
脚本:高岩肇
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・天知茂・小川真由美・佐藤慶・浜村純・吉川満子・小村雪子・東三千・町田政則・水原浩一・木村玄
制作年:1966年


感想: シリーズ第13作目。
市の居合で、ヤクザに憧れる少年に責任を感じるが止めるのは難しい。
ヤクザ一家以外は、全て被害者という設定だが、分かり易い。
聴覚のくだりは判り難い。

14:座頭市海を渡る

男(田中邦衛)がしゃべる船で座頭市(勝新太郎)は四国札所めぐりを目指す船が揺れて、スリ(千波丈太郎)が暴れ市がこらしめた。
馬に乗った栄五郎(井川比佐志)に斬りつけられ、止むなく斬ったが訳が分からず市は落ち込み、栄五郎の家を訪ねて妹・お吉(大楠道代)に腕を斬られた時、短刀をよけなかったが、お吉は優しい娘で咄嗟に市を斬ったが、市を介抱した。
お吉は栄五郎が三十両の借金のために、土地の馬喰・藤八(山形勲)から命じられ、市を弟の仇と狙う新造(守田学)が藤八に頼んだと知った。
暴力一家の頭・藤八は、芹ケ沢の支配権を握ろうとして、元はお吉の土地で藤八はお吉に女房になれと言い、市はお吉のために藤八と対立した。
名主・権兵衛(三島雅夫)は藤八に話し合いといい、藤八が弓で射た西瓜を市は居合いで切った。
権兵衛は市と藤八との争いを利用しようとし、藤八に呼ばれた市は命がけの博打に誘われ栄五郎の香奠として三十両を要求し、藤八の弓に居合で勝ち三十両を得た。
帰りを藤八の子分が襲うが市にかなわず、市とお吉は栄五郎の墓を建てしばらく過ごした。
お吉に、恋人・安造(東野孝彦)が土地を捨てようと誘うがお吉は市を信じた。
藤八はお吉と市に芹ケ沢の支配権の最後通牒をつきつけ、市は権兵衛を誘うが断られ村人も断り権兵衛は模様見をした、市はお吉が止めても村人を信じ一人で藤八一家と向かい合った。
<以下、隠し字>
ひとりの市は、村人が助けにくると信じて闘い用心捧・常念(五味龍太郎)の槍にも勝った、お吉が村人に呼びかけてまわりやがて安造が加わったが藤八の弓に倒れた。
安造が殺された時に村人も市に加勢し、市は藤八を斬った。


監督:池広一夫
脚本:新藤兼人
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・大楠道代・五味龍太郎・千波丈太郎・東野孝彦・井川比佐志・田中邦衛・三島雅夫・山形勲・守田学
制作年:1966年


感想: シリーズ第14作。
悪役もいるが、模様見というものも存在する。
逃げるというのも知恵だろうが、殺し合いをどっちでも良いとは無視が良すぎる。

15:座頭市鉄火旅

旅の途中で座頭市(勝新太郎)は、何者かに斬られた足利の親分・庄太郎の最期に会い、お春(水前寺清子)らの旅芸人一行と足利にきた。
馬造(藤田まこと)らの博打に入ろうとしたが、県の岩五郎(遠藤辰雄)一家から逃げ、旅芝居も所場代を取られ、暴虐に足利の人は困っていた。
市は岩五郎の賭場で大金を得て、子分を居合で斬った市はうどん屋台(寺島雄作)で会った鍛冶屋・仙造(東野英治郎)の家に行き、元刀工の仙造が市の刀が師匠作であり、刀の寿命が尽きていると告げて市は驚いた。
仙造は名刀は直しが利かないから堅気になれと勧め市は刀を預け、旅篭・下野屋(北龍二)で按摩で働くことになり、庄太郎の息子・清吉(青山良彦)と姉・お志津(藤村志保)がおり、妻おたね(橘公子)・真之助(山下洵一郎)・清吉と会い、客のお柳(春川ますみ)に呼ばれ関八州見廻役との寄り合いがあると言い按摩をした。
清吉は真之助と江戸に行くと言い、お志津は庄太郎の跡目を継げと言い、市は女中お松(明星雅子)と男まさりと話した。
岩五郎が関八州見廻役・桑山盛助(須賀不二男)を連れてお柳に来て、お志津に好色な桑山盛助が庄太郎の娘として目をつけ、仙造が作っていた一世一代の名刀も狙っていた。
仙造は20年前に刀鍛冶を止めていたが又名刀を作り始めていた、そして実はお志津は仙造の実の娘で庄太郎の養女だと言うが、刀は岩五郎には渡さないと言った。
市はお春(水前寺清子)らの旅芸人一行に金を渡し、岩五郎一家に襲われるが木杖で逃げ、岩五郎は下野屋で博打を始め主人が止めても聞かないが市がいかさまを見破った。
市は刀が折れる夢を見、お志津が来て力になってと頼むが跡目を継ぐ義理はないと諭し断った。
桑山の部下・相沢忠左衛門(水原浩一)が来て、お志津の望みの庄太郎一家の再興と下野屋の維持を餌に近づき、庄太郎一家再興が困る岩五郎は清吉を殺し、お志津は桑山の許に連れていかれた。
岩五郎の子分・紋次(高杉玄)は仙造を殺し刀を奪い、駆けつけた市は預けた仕込刀を手にして、馬造の馬で桑山の屋敷に駈けつけた。
<以下、隠し字>
桑山はお志津を騙すが、座頭市は桑山を斬りお志津を救うが、仙造が殺される前に新刀を市の仕込みに替えていたのを知った。
市は清吉・仙造の死をお志津に告げ、仙造の刀で待ち受けるやくざと用心棒を斬り、岩五郎も斬った。
そして、・・・。


監督:安田公義
脚本:笠原良三
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・藤村志保・青山良彦・水前寺清子・藤田まこと・東野英治郎・山下洵一郎・春川ますみ・明星雅子・水原浩一・須賀不二男・遠藤辰雄・北龍二・高杉玄・寺島雄作・橘公子
制作年:1967年


感想: シリーズ第15作。 刀が寿命という状態で悩む座頭市と、堅気を勧めるが新刀を仕込む刀鍛冶の思い。
父と弟を思う娘の思いと、ヤクザを嫌う市の思い。
結局は市は、元に戻るしかなかった。

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