座頭市:7

19:座頭市喧嘩太鼓

冬の甲州路・石和宿で座頭市(勝新太郎)は草津の新吉(藤岡琢也)と、荒追の熊吉(清水彰)から頼まれ博徒・宇之吉(水上保広)を斬るが熊吉の狙いは宇之吉の姉・お袖(三田佳子)にあり、お袖を豪商・猿屋宗助(西村晃)に世話し儲けをたくらんでいた。
市はお袖を救い宿を出たが、お袖に逃げられた熊吉は勘造(伊達岳志)らに後を追わせ、お袖を案ずる市は同じ道中を行った。
お袖は浪人・柏崎弥三郎(佐藤允)に会い柏崎や追手から市と道づれの旅を始めた。
達磨落しの長八(玉川良一)・お仙(曽我町子)から百発百中で、恩人で仇の市にお袖は動揺したが、お袖は市に匕首をむけるが市にさとされたが、お袖が高熱で倒れ市は金の工面に賭場に行った。
賭場で市は負けて鈴屋の蝶次(戸浦六宏)に仕込杖を抵当に金を借りようとすると柏崎が貸して、市は胴で勝負に挑むがイカサマを見破られた。
簀巻の市は、川に投げこまれる所を熊吉一味に金で買われ乱暴されたが柏崎が市に仕込杖を返し、その時に柏崎を追う3人の侍が斬り込んだ。
市が旅篭に戻ると、お袖は手紙を残し諏訪の遊女屋金平楼に発ち熊吉一味と市が馬で追い、お袖は森に逃げて柏崎に出会い、馬から落ちた市は新吉に会いお袖を追った。
猿屋宗助から儲けを失った熊吉は、猿屋を斬り市に罪を追わそうとしたが失敗した。
お袖は伯母・お早(ミヤコ蝶々)から弟のため身売りした金の催促があると言われ、金平楼に連れられた。
<以下、隠し字>
諏訪に入った市は金平楼でお勝(近江輝子)からお袖を脱け出し、金の工面に佐七(五味龍太郎)の賭場を訪れ、熊吉一味が待受けていたが猿屋殺しを白状させ、お袖の身請け金を出させた。
金を手に市はお袖の所に戻るが、お袖と共に柏崎がいて市と柏崎との対決で市が勝ち、来た金平楼の男衆に小判を出し・・・・・・。


監督:三隅研次
脚本:猿若清方・杉浦久・吉田哲郎
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・三田佳子・佐藤允・西村晃・藤岡琢也・曽我町子・清水彰・玉川良一・戸浦六宏・ミヤコ蝶々・近江輝子・五味龍太郎・水上保広・伊達岳志
制作年:1968年


感想: シリーズ第19作。 心ならずも斬った男とその身内の女。
そして、剣豪とヤクザと、とぼけた仲間というシリーズの定番が揃っている。
剣豪の正体は最後まで、はっきりしないようだ。

20:座頭市と用心棒

座頭市(勝新太郎)は地獄を知り3年前の蓮華沢の里を夢見た、里で鍛冶屋・留吉(常田富士男)が刀を作り風呂で偽按摩・桑原涌之助(砂塚秀夫)から小仏の政五郎(米倉斉加年)が支配すると聞いた。
政五郎は用心棒・佐々大作(三船敏郎)に100両で市殺しを頼み、佐々は市を襲い只者でないと知り、岡っ引き・馬瀬の藤三(草野大悟)は桑原殺害犯を捜し、市は居酒屋の女将・梅乃(若尾文子)に会い大作と酒をくみ交し、藤三が市を番所に連れた。
烏帽子屋弥助(滝沢修)は政五郎と言い合い、牢で市は小仏一家の余吾(寺田農)から助けを頼まれ、梅乃は佐々に政五郎殺害を望み、市は解き放たれ兵六爺さん(嵐寛寿郎)に会い「飢饉で周囲に襲われ小仏一家を雇いそのまま支配された」と聞き烏帽子屋に行き、政五郎に佐々は市殺しを200両に値上げした。
佐々は烏帽子屋で火事と騒ぎ金を強請り取った、弥助は藤三に「政五郎は息子で殺せない」と告げ、烏帽子屋番頭・惣七(木村元)が江戸の下の息子の手紙を渡し、政五郎は佐々と弥助が金のノベ棒を隠くすと言い、市は賭場で政五郎と勝負した。
弥助は梅乃に政五郎の償いで200両渡したと言い、烏帽子屋の蔵が火事になり九頭竜(岸田森)が来た、八州廻り人・脇屋陣三郎(神山繁)が来て藤三に話し弥助から金を受け取った、佐々らは脇屋を待伏せるが九頭竜が先に斬り、佐々は九頭竜は公儀隠密・跡部九内と言った。
佐々は秘密を知った市と組み金のありかを探し政五郎と弥助を争わすと話し、市は弥助に小判の質は息子の御金改役・後藤三右エ門(細川俊之)が操ると言い、兵六が殺害され側に九頭竜らが居た、市は弥助から200両を強請り佐々からだと言い梅乃に渡した。
<以下、隠し字>
小仏一家と烏帽子屋が対立して乱闘が始まり、梅乃は弥助に200両を返した、後藤が来て九頭竜に様子を尋ね弥助に大目付に狙われていると助けを求めた、小仏一家が殴り込み、市は兵六の地蔵から金粉を見つけた、佐々は烏帽子屋に殴り込み後藤が誤り弥助を斬った。
市が金の山を見つけると、弥助が逃げて来て追った後藤を斬り九頭竜の短筒に撃たれた、九頭竜は佐々を狙い庇う梅乃が傷つき佐々は九頭竜を斬り梅乃を手当てした、雪が降り始めて佐々は市と対決し斬り合った。
2人は梅乃が助かったと聞いて争いを止めて見舞い、留吉と梅乃は市は金で働かないと言い、市は金粉を失い、2人は反対側に歩き去った。


監督:岡本喜八
脚本:岡本喜八・吉田哲郎
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・三船敏郎・米倉斉加年・岸田森・神山繁・細川俊之・嵐寛寿郎・寺田農・草野大悟・常田富士男・五味龍太郎・木村元・砂塚秀夫・田中治・木村博人・浜田雄史・新関順司郎・熱田洋子・黒木現・滝沢修・若尾文子
製作年:1970年


感想: 勝の座頭市と三船の用心棒が絡み、居酒屋女将を気にかける。
そこに複雑な親子が絡み、幕府隠密が絡む。

21:座頭市あばれ火祭り

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22:新座頭市 破れ!唐人剣

李向(張翼)と妻・季玉梅(汪玲)と息子・季小栄(香川雅人)が大道芸を行い同国人の武芸者・王剛(王羽)と会い、南部藩行列に無礼討ちに合い王が争い逃げ、与作(花沢徳衛)とお米(寺田路恵)が目撃した。
座頭市(勝新太郎)はヤクザの源次(山本一郎)為助(森章二)に狙われ逃げ、斬られた李向から小栄を頼まれ、宿場の飯屋でお仙(浜木綿子)から唐人狩と聞き、南部藩武士と石川藤兵衛(安部徹)一家が王を追いつめ、市は王に会い小栄を渡した。
市は水車小屋に泊まり、2人に再会し小栄の通訳で王から間々田の福龍寺へ案内を頼まれ、途中で与作とお米とおしんの親子から懸賞金稼ぎの藤兵衛一家が王を探すと聞いた、市は2人を残して出かけた。
街で波の市(三波伸介)と新七(伊東四朗)と亀(戸塚睦夫)が博打をし市は仲間に入り話すと、勘造(大前均)から唐人を見つけたと聞き、藤兵衛一家が与作夫婦を斬りお米を連れて王と小栄を追った。
市は戻り与作夫婦の死を知り、お米は藤兵衛に責められ市がヤクザと聞いた、市は藤兵衛の家に行き耳を切り落としてお米を助けた、市はお米に賞金稼ぎで知らせたヤクザと非難され、王は戻らない市が知らせたと思った。
市はお仙に言い寄られ、為助らと用心棒がお仙に金を渡しスキをうかがい市を斬りつけたが、唐人を知らせたと思った市は切り捨てた、市は福龍寺で覚全(南原宏治)から王と小栄とお米が来たと聞き、覚全はお米から王が行列を斬ったと聞いた。
<以下、隠し字>
市はお仙に誘われた、覚全は藤兵衛と大鳥玄藩(橋本力)に王を売り、南部藩士が王を襲い小栄をさらい、覚全は和尚(佐々木孝丸)に市が知らせたと告げた、お仙は逃げ込んできたお米を市に会わせ、市は王と小栄が危ないと聞き、お仙に藤兵衛一家を連れて来させて小栄の居場所と覚全が知らせたと聞き出した。
市はお仙の案内で小栄を連れる南部藩士らを襲い奪回してお米に預けた、市は藤兵衛一家に襲われ争った、王は小栄奪回に菩提ヶ原へ乗り込み南部藩士と覚全と闘った、市は藤兵衛を斬り菩提ヶ原に行くと王は無事だが、王は市を狙い言葉が通じず闘い王は倒れた。


監督:安田公義
脚本:安田公義・山田隆之
原作:子母沢寛
出演者:勝新太郎・王羽・浜木綿子・寺田路恵・南原宏治・安部徹・佐々木孝丸・花沢徳衛・三波伸介・伊東四朗・戸塚睦夫・汪玲・山本一郎・森章二・大前均・橋本力・香川雅人・張翼
製作年:1971年


感想: 言葉が通じない唐人と誤解が解けないで闘う。
座頭市と唐人剣が、途中に別れて時間が過ぎて、再会してやむなく斬り合う。

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