新・座頭市3:3

21:1979.10.15:渡世人の詩・前篇

老人・利助(森繁久彌)は座頭市(勝新太郎)に10年振りと声をかけ、藤城の貸し元に行くと聞き清吉に目を掛けてくれと言い、黒磯一家にいて朝市に行けと言った。
藤城(小池朝雄)は市に手下には気が短いのもいると言い、藤城と市は手下・文蔵(和崎俊哉)と朝市で清吉(根津甚八)に注意し市を紹介し、黒磯(船戸順)一家が道の邪魔と朝市を荒らし清吉は注意するが場を納め、黒磯が黒磯一家に来て証文で博打をした。
黒磯が証文でなく金を要求し、文蔵は納めるが清吉は不満で、仲間の秀(藤田駿)が殺され清吉らが見つけるのを市が見て、清吉は妻・おしの(小野山律子)から帰って来なかったと聞き、市と利助が清吉に悔やみを言い、香典は黒磯でなく利助個人からと言いおしのを励まし、市と利助が昔の事と清吉が利助に似ていると話し、惚れていると言った。
清吉に藤城は死顔を見ると堪忍袋が切れると言い、清吉は盃を水に流し1人で決着したいと言い藤城と文蔵は応じ、市は黒磯に挨拶し藤城とのいざこざを起こしたくないと言うが誤魔化され、帰路に襲われ斬り殺した。 (続く)


脚本:中村努・奥村利夫
監督:勝新太郎

22:1979.10.22:渡世人の詩・後編

(承前)
座頭市(勝新太郎)は利助(森繁久彌)と花びらの数で勝負し、文蔵(和崎俊哉)は藤城(小池朝雄)が黒磯の者が誰に斬られたか聞き、市に清吉(根津甚八)が藤城との盃を水にしたと言い市はわらじを履いた。
市に清吉(根津甚八)とおしの(小野山律子)が来て秀(藤田駿)の弔いを話し、藤城の面目が無くなると言い金を渡し、市は利助とほととぎすの事を話し歌った。
黒磯(船戸順)が一味を戦いの支度をさせ、藤城が葬儀から戻り清吉が挨拶するがいろいろ言うと指図するなと言われ、おしのに金を渡し、市は利助から清吉に男を上げさせたいと聞き、黒磯一味が大勢来て、市と清吉が喧嘩を買い斬り合った。
利助が藤城一家に乗り込み藤城を斬り文蔵らを脅し、清吉は黒磯を刺し殺し、市と清吉は利助とすれ違うと利助を斬った、清吉は市に渡世の生き方を利助に教わったと言った。


脚本:中村努・奥村利夫
監督:勝新太郎

23:1979.10.29:不思議な旅

座頭市(勝新太郎)は女乞食(原田美枝子)に会いにぎり飯を渡し、池に落ちるのを止めて貰い、女乞食と酒を飲み交わし、渡世人らが若い娘を探すのに会い、2人で旅をして寺に尼を訪ね、女乞食は尼の声色で泊まって良いと言った。
女乞食は尼に着替えてなり、市は梅の香りがするので美しいと言い、自分は生涯1人の積もりと言うと、尼は昔は汚れた生活で子を産み捨て、恨んでいるだろうと言った。
市は1人去り、祭りの相撲で親分・香取(小林昭二)が安中宿の飛び入りにやらせ、市にもやらせると勝った、夜に女中(山口奈美)から按摩に呼ばれ部屋に案内され女客(原田美枝子)を揉むと女郎・梅花(山中美佐)が来て相手し身の上話しをし、次ぎに女客が身の上話しをして夢と言った。
香取が手下(勝村淳)に安中で死んだ女郎・梅の代わりを求め、梅花が来て、女客の歌が聞こえ女中が呼ぶと部屋に来いと言い、安中の般若一家と手を組む香取一家は悪で女の生き血を吸い母も殺されたようなものと言い市に金を渡した。
香取らが女客と市に来て手下が金を盗んだと言うと、香取が宿で稼げと言い、市が謝るが襲われ斬り殺し、女客は幼少を思い出し、市は旅に出てで出会うが通り過ぎた。


脚本:星川清司・奥村利夫
監督:勝新太郎

24:1979.11.5:おてんとさん

巡礼らと座頭市(勝新太郎)は山を詣り、親分・六蔵(藤岡重慶)がお理恵(太地喜和子)に人数を聞き、忠次(松山照夫)がお理恵に誰が山に登り100日で目が見えると言い出したか聞き、お理恵は市に信じるかと聞き、忠次がやまのぼり人足を選んだが襲うと市が邪魔をした。
六蔵と忠次は人足と市を引き離す事を考え、人質を取り市の仕込み杖を取りあげ、痛め付けた、人足を山掘りに使い、忠次がお豊(中川梨絵)を抱き、お理恵はお美代を助け市は良い所があると言った。
忠次が夜に見張りを厳重に指示し、お理恵が市に仕込み杖を返し逃げ出し、六蔵が気づき追いかけ、市が待ち伏せ斬り殺し山頂に向かうと誰もおらずおてんとさんを待ち明けるとお美代らの死体を見つけ、戻り罠を仕掛ける一味を皆殺しにした。


脚本:尾中洋一
監督:太田昭和

25:1979.11.12:虹の旅

行列の道から座頭市(勝新太郎)は女中(中村美苗)に脇に引かれ、店で竹とんぼを作り客が来たが女中は眠り、市に声を掛け亭主は留守と答えると、按摩を頼まれ駕篭で連れられ、越前屋(中村鴈治郎)がお方・薫(岩崎加根子)と7回忌が済んだと話し、市は体を洗われ、ぬい(杣山久美)がお方に按摩の準備を告げ市が揉み、越前屋が番頭(井川比佐志)に按摩を伝え、市は腰を揉むと引き寄せ抱かれた。
市は番頭から代金を受け取り帰り、雨に遭い止み虹がかかり、宿に戻り女中が声を掛けたが答えず、お方がぬいに上手な按摩と話し見ていたかと聞き、ぬいを番頭が見て、越前屋がお方に殿様への土産はぬいに言付けたと言いお方は城に発った。
市は番頭から按摩に呼ばれ駕篭で行き、番頭が越前屋に浪人・金光(清水紘治)ら4人の対応と按摩を呼ばされたと告げ、浪人が市に娘の療治を聞き答えぬが不義を働いたと言い、市は事情を聞き、浪人がぬいの手毬を越前屋に渡し見て厄介と言い、浪人らが金を要求し大義と言い越前屋が意味を聞いた。
越前屋が金を運び、素性を聞き引取を言い、市は浪人らと帰り狙われたが居合いで斬り倒し殺した、市は越前屋に話し現場に連れお方は心が優しいと言い、越前屋が市を斬ろうとすると倒し去った。


脚本:勅使河原宏・中村努
監督:勅使河原宏

26(e):1979.11.19:夢の旅

座頭市(勝新太郎)は飯屋で亭主夫婦と飛脚と会い、市は旅で刺客に襲われ斬り倒し、祠で眠り女の夢を見て、色々な事がうっすらと甦り、祠で着物を干す男(観世栄夫)に会い高貴の方が来た着物を買い、お方・薫(岩崎加根子)を思い出した。
市は着物を着替えて金を払い去り、花街で女郎が呼び、女郎と眠り気持悪いと言われ、湯屋で女に世話を受け、男に手を出し逃げ海に落ちると、市は祠で目を覚ました。
市は座頭市を殺したと言う男に死体を見せられ、山賊らが女を襲い攫い、市は女と花見し、市はまだ祠で眠り、老人が宴で太夫を呼び市を殺したか尋ね死体に首がないのは変と言い、老人が市を呼び止め、斬られた筈と答えると刺客に襲われ、女と祠に逃げると大勢の捕り手が周囲を囲み、市は手足を斬られ皆が笑い、市がおとんとさまに助けを求めると、市は祠で目を覚ました。
市は旅に出ると、刺客が襲うが皆を斬り殺し、街に出て按摩で呼ばれ揉み女中が行灯を運び終わり去ると斬り掛かられ逆に斬り殺し、船で旅をした。


脚本:勅使河原宏・中村努
監督:勅使河原宏

感想:

殺陣が意外と少ない回もある。
登場人物も同様で、そんな回がむしろ記憶に残る。
理解困難な回もある。

このページの先頭へ